小野恵太選手が決めた144 - THE WORLD 2016 PREMIUM STAGE JAPAN -
こんばんは、 @hrgr_Kta です。
もうすぐ夏も終わりですが、宿題はもう終えましたか?
私は宿題をやり残してる感じで、この夏が終わりそうです。
この1ヶ月でグリップイップスから一気に調子が急降下し、底辺をさまよってました。
何とかイップスを抜け出すきっかけを見つけて、今は回復傾向ですが、どうでしょう。
そんな暗い気持ちを吹き飛ばしてくれるような試合が、先日行われました。
久々に観戦記のようなものを書いてみます。
お約束のようにかいつまんでみるだけですが。
THE WORLDが久々に東京で開催されました。
このラウンドはなんと完全にオープントーナメント。
JAPANの選手だけでなくPERFECTの選手まで出場がOKになりました。
JAPANが、PERFECTが、という話も出ていましたが、ここはTHE WORLD。
日本選手以上に力を持つ外国人選手が入り乱れる群雄割拠の場です。
プロリーグのプライド以前に、世界の中の日本という形でその力を試されます。
知野真澄選手はBoris Krcmar選手に手も足も出ず、ストレート負けしました。
ダーツがことごとく刺さらなかったので、知野選手の調子は下向きだったのでしょう。
おそらく力が乗っていなかったのだろうなと推察していました。
Paul Lim選手を倒したLeonard Gates選手は非常に調子が良く見えました。
外さないというよりはしっかり投げられているという印象が強かったです。
柔らかいフォームでかなり直線的な起動を描いており、失投が少なく感じられます。
そんなLeonard Gates選手もBoris Krcmar選手に敗れました。
どんだけ強いのBoris、インブル入りすぎ。
これまでの大会と同様に、その重戦車っぷりを見せつけられた感じです。
反対の山では日本人同士が争う形になっていました。
特に前半はPERFECTの選手の潰し合いという様相です。
小野恵太選手は山本信博選手に勝ち、さらに浅田斉吾選手にも勝って進みました。
その次の星野光正選手との師弟対決が見たかったのに残念ながら中継なし。
ダーツファンとしてはこういう試合を見せてほしいと思ったりするのですが…。
星野選手に勝った小野選手は、その勢いのまま仁木匠選手にも勝って決勝へ。
日本人としてはJAPAN選手がいなくなり、最後にPERFECT選手が勝ち残りました。
しかしここまで来るともはやプロリーグなんぞどうでもよくなります。
なにせ決勝の相手はあの重戦車、Boris Krcmar選手ですから。
ブルを外す気がしないどころかインブルに何本入れるのというBoris。
楽々トリプルを入れすぎて途中から遊んじゃうようなBoris(途中の試合であった)。
これまでと同じように、さくっとBorisが勝ってしまうのだろうか。
なんて見ている側は懸念してしまうのですが、小野選手は頑張りました。
Boris選手と先攻を取り合う試合展開となり、小野選手は一歩も譲りません。
大変集中して投げており、自分のペースを乱していないように思われました。
最後のレグ、後攻となった小野選手はなんと701を選択しました。
ブルを外す気がしないBoris選手相手にまさかの701です。
これを意外と思わない人はいなかったのではないでしょうか。
ただ直前の01でBoris選手が若干調子を乱しているように思えました。
徐々にブルが入らなくなるBoris選手に対し、小野選手は着々と数字を削ります。
それでも先攻優位でBoris選手は60を残し、かたや小野選手は144をトライすることに。
会場だけでなく画面の向こう側にいるダーツファンが固唾を呑んで見守ります。
ブルは入るとしてT18はどうなんだ、というところをきっちり決め。
もうD20しかないもうなんとしてでも決めてくれ、と見入る中。
小野選手はD20を華麗に決めてくれました。
思わず叫びました、周辺にお住まいの方々には申し訳ないくらい。
小野選手はあのBoris選手を倒してくれました。
久々にダーツを見てて涙が出ました。最高です。小野恵太最高。
あのBoris相手に、後攻で701を選択し、しかも相手が60残しで明らかにフィニッシュ
しそうな空気の中、これ以上ない緊張感を乗り越えて144というハイオフ。
神がかっているとしか思えませんでした。改めて言いますが最高です。
細かい話ですが、Boris選手と小野選手、この2人は投げるペースが大きく違いました。
スローラインにすっと立って右手を伸ばし、弓を引くようにテイクバックして3本を
たて続けに射るBoris選手。
一方でじっくり時間を取りながらスローラインに立ち、テイクバックからフォロー、
さらに2本目3本目とじっくり投げる小野選手。
2人のリズムの差が試合に大きく影響するだろうと勝手に見ていました。
どちらかが自分のペースを守り続け、他方は自分のペースを乱される。
その主導権を握ったのは、どうにも小野選手のように見えるのです。
小野選手は終始ペースを崩すことはありませんでした。
一度たりとも投げ急いでいなかったのが印象的です。
自分のルーティンを崩さない選手は、本当に強いなと思わされました。
日本のソフトダーツだって負けてない、というのを小野選手は示してくれました。
日本のダーツ界が彼を祝福したことでしょう。
そこにはJAPANもPERFECTも関係なかった、と願いたいです。
もうすぐ夏も終わりですが、宿題はもう終えましたか?
私は宿題をやり残してる感じで、この夏が終わりそうです。
この1ヶ月でグリップイップスから一気に調子が急降下し、底辺をさまよってました。
何とかイップスを抜け出すきっかけを見つけて、今は回復傾向ですが、どうでしょう。
そんな暗い気持ちを吹き飛ばしてくれるような試合が、先日行われました。
久々に観戦記のようなものを書いてみます。
お約束のようにかいつまんでみるだけですが。
THE WORLDが久々に東京で開催されました。
このラウンドはなんと完全にオープントーナメント。
JAPANの選手だけでなくPERFECTの選手まで出場がOKになりました。
JAPANが、PERFECTが、という話も出ていましたが、ここはTHE WORLD。
日本選手以上に力を持つ外国人選手が入り乱れる群雄割拠の場です。
プロリーグのプライド以前に、世界の中の日本という形でその力を試されます。
知野真澄選手はBoris Krcmar選手に手も足も出ず、ストレート負けしました。
ダーツがことごとく刺さらなかったので、知野選手の調子は下向きだったのでしょう。
おそらく力が乗っていなかったのだろうなと推察していました。
Paul Lim選手を倒したLeonard Gates選手は非常に調子が良く見えました。
外さないというよりはしっかり投げられているという印象が強かったです。
柔らかいフォームでかなり直線的な起動を描いており、失投が少なく感じられます。
そんなLeonard Gates選手もBoris Krcmar選手に敗れました。
どんだけ強いのBoris、インブル入りすぎ。
これまでの大会と同様に、その重戦車っぷりを見せつけられた感じです。
反対の山では日本人同士が争う形になっていました。
特に前半はPERFECTの選手の潰し合いという様相です。
小野恵太選手は山本信博選手に勝ち、さらに浅田斉吾選手にも勝って進みました。
その次の星野光正選手との師弟対決が見たかったのに残念ながら中継なし。
ダーツファンとしてはこういう試合を見せてほしいと思ったりするのですが…。
星野選手に勝った小野選手は、その勢いのまま仁木匠選手にも勝って決勝へ。
日本人としてはJAPAN選手がいなくなり、最後にPERFECT選手が勝ち残りました。
しかしここまで来るともはやプロリーグなんぞどうでもよくなります。
なにせ決勝の相手はあの重戦車、Boris Krcmar選手ですから。
ブルを外す気がしないどころかインブルに何本入れるのというBoris。
楽々トリプルを入れすぎて途中から遊んじゃうようなBoris(途中の試合であった)。
これまでと同じように、さくっとBorisが勝ってしまうのだろうか。
なんて見ている側は懸念してしまうのですが、小野選手は頑張りました。
Boris選手と先攻を取り合う試合展開となり、小野選手は一歩も譲りません。
大変集中して投げており、自分のペースを乱していないように思われました。
最後のレグ、後攻となった小野選手はなんと701を選択しました。
ブルを外す気がしないBoris選手相手にまさかの701です。
これを意外と思わない人はいなかったのではないでしょうか。
ただ直前の01でBoris選手が若干調子を乱しているように思えました。
徐々にブルが入らなくなるBoris選手に対し、小野選手は着々と数字を削ります。
それでも先攻優位でBoris選手は60を残し、かたや小野選手は144をトライすることに。
会場だけでなく画面の向こう側にいるダーツファンが固唾を呑んで見守ります。
ブルは入るとしてT18はどうなんだ、というところをきっちり決め。
もうD20しかないもうなんとしてでも決めてくれ、と見入る中。
小野選手はD20を華麗に決めてくれました。
思わず叫びました、周辺にお住まいの方々には申し訳ないくらい。
小野選手はあのBoris選手を倒してくれました。
久々にダーツを見てて涙が出ました。最高です。小野恵太最高。
あのBoris相手に、後攻で701を選択し、しかも相手が60残しで明らかにフィニッシュ
しそうな空気の中、これ以上ない緊張感を乗り越えて144というハイオフ。
神がかっているとしか思えませんでした。改めて言いますが最高です。
細かい話ですが、Boris選手と小野選手、この2人は投げるペースが大きく違いました。
スローラインにすっと立って右手を伸ばし、弓を引くようにテイクバックして3本を
たて続けに射るBoris選手。
一方でじっくり時間を取りながらスローラインに立ち、テイクバックからフォロー、
さらに2本目3本目とじっくり投げる小野選手。
2人のリズムの差が試合に大きく影響するだろうと勝手に見ていました。
どちらかが自分のペースを守り続け、他方は自分のペースを乱される。
その主導権を握ったのは、どうにも小野選手のように見えるのです。
小野選手は終始ペースを崩すことはありませんでした。
一度たりとも投げ急いでいなかったのが印象的です。
自分のルーティンを崩さない選手は、本当に強いなと思わされました。
日本のソフトダーツだって負けてない、というのを小野選手は示してくれました。
日本のダーツ界が彼を祝福したことでしょう。
そこにはJAPANもPERFECTも関係なかった、と願いたいです。