前傾姿勢をやめて背すじを伸ばそう

こんばんは、@hrgr_Kta です。
ようやくイップスを克服して再びRt.11くらいまで戻ってまいりました。

今年は1月から3月までグリップ変更による冬の時代が訪れました。
絶好調だったのは4月から6月くらいまで。
7月から10月まではまさに氷河期とも言える絶不調の時代という大波乱でした。

グリップイップスの克服は、これまでの知識の総動員です。
授けられた理論をもう一度思い返し、いくつかのアプローチをしました。
イップスというのは複合的なものなので、そのための複数のアプローチです。
ちなみにイップスはメンタルからくるものとは一切思っていません。
リズムみたいな単純なもので治せるものでもありません。

とりあえず手前の意識から

リズムに頼るあまり、セットアップの位置を自分が思っていた以上に前にしていました。
前腕が体から離れてしまっていたため、伸ばすということを過剰にしていたと思います。
これを改めるためにリズムをまず取りやめて、手前の意識を高めました。
自然とトップの意識も高まり、弾かれていたダーツが段々刺さるようにもなりました。
軽く握る、ということも加味して屈曲をきちんとするように考えていました。
とにかく曲げる動作を重視していたと思います。

腕がスムーズに出るには

次に考えたのは、腕がスムーズに出ることです。
どうして窮屈な投げ方をしているのだろう、ということを試合中にふと思ったのです。
これをきっかけに、まずはどのように腕を出すかを模索しました。
立ち位置、セットアップ時のダーツの位置、腕の振り方。
形ありきで考えると本末転倒なので、まずは腕がどう出たいのかを見てみました。
ここで大事なのは「腕を出す」のではなく「腕が出る」という意識かと思います。
「腕を出す」を考え始めると「伸ばす」ことが過剰になりそうなので怖いです。
自然に腕が出る、というのは自分の体にとってどういうことなのだろう、と思いました。

これによって肘の高さを意識するようになったのですが、ここでまた疑問が。

腕ってどうやって支えてるの?

スムーズに腕が出るためにも、腕を支え続ける事が必要です。
どこかの筋肉が疲れることによって腕が支えきれなくなって、腕がきちんと出なくなる。
このような現象が起こる原因を模索するため、いつものカイロの先生に聞いてみました。

K「先生、ダーツのセットアップ時に使っている筋肉って何ですかね」
先生「うーん、それは鎖骨下筋小胸筋じゃないですかね」
K「なんですかそのマニアックな筋肉は…」
先生「どちらもインナーマッスルなんですけど、腕を支えるのに大事な筋肉ですね」
K「なんと!その筋肉の動きを阻害しないためにはどうしましょう」
先生「鎖骨、ひいては肩甲骨を正しい位置に持ってくることが必要ですね」
K「ということは…」
先生「背筋を鍛えて、肩甲骨が広がらないようにすることが大事ですよ!」

というような会話をしていました。
1ヶ月前なので若干正確性に欠けているかもしれません。
腕を上げる筋肉は三角筋ですし、支える筋肉のメインも三角筋のような気がします。
小胸筋もですが、何より鎖骨下筋なんていう筋肉を初めて知りました。
たしかに鎖骨の下をぐりぐりすると右側だけ痛いんです。
腕を出すことによって不安定になる関節を守っているのかもしれませんね。


さて、肩甲骨が広がらないようにするには背筋を鍛えないといけません。
でも鍛える以前に肩甲骨が広がらないようにするには姿勢がよくないといけないのです。
投げてる最中にふと、ここで背すじを伸ばしたらどうなるんだろう、と思いまして。
思い切って胸を張って背すじを伸ばして投げてみました。

なんだかすごい飛ぶぞ

びっくりするくらい力が乗ります。
無駄に力が逃げていない感じがしますし、大きな筋肉が使えてるとも思います。
上腕二頭筋や上腕三頭筋のような細い筋肉ではなく、もっと体幹に近いものです。
自分がやりたいと思っていたことがまさか姿勢一つでできるようになるとは、
思ってもいませんでしたので非常に驚きです。

姿勢をよくして、手前を意識して、トップを作って、飛ばす。
今はこの一連を意識していて、非常に調子が上がっています。
軸を作る上でもこの姿勢のよさがなにかいい方向に作用しているのでしょうか。
考慮した筋肉からすれば肩がしっかりはまってる感じなのかもしれませんね。

前傾姿勢でダーツを投げる人が結構多いですね。
ここらでちょっと胸を張ってみるのはいかがでしょう。
まだまだ勉強不足ですが、結果が出せるように一層励んでみます。

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