アニー

こんばんは、 @hrgr_Kta です。

橋本守容選手が13日に、40歳の若さで亡くなられました。

Morihiro Hashimoto Passes Away - PDC

日本のウェブサイトでまともに追悼記事を書いているものが見当たりませんでした。
いずれにせよ、あのPDCで訃報が流れるくらいの衝撃がダーツ業界を走りました。

橋本選手、「アニー」のニックネームで親しまれた選手。
2012年くらいまでは、間違いなく日本最強のダーツプレイヤー。
様々なパーフェクトゲームが生まれる正確無比なダーツ。

私は残念ながら橋本選手にお会いしたことがありません。
JAPANで遠くから見たことはありますが、近くに寄ったことすらありません
なのに何でこんな勝手に親近感が湧いてるのか。
これまで見たダーツの動画で、一番多かったのがこの人なのかもしれません。

ベストバウトがどれか、パッと出てきません。
ただ印象に残っているのは、burn. 2008 の準決勝。
江口祐司選手との5レグ目のクリケで、ブルまで追い詰められた橋本選手。
それでも驚異的な追い上げを見せて、ついに江口選手の持つ17をクローズへ。
既に2マークされていた17に、シングル1本入れればいいだけ。
2本をブルに入れて江口選手の点数をオーバーし、3本目を17シングル目掛けてスロー。

あっ、外した!

思わず声出ましたよね。
あのアニーが17シングルを3に外すなんて。
私はまだダーツを始めて間もない頃で、とりあえずこの burn. 2008 を勧められました。
とりあえず見ておけと言われて見たDVDで、アニーの圧倒的な強さと、まさかのミス。
あのたった1本をミスしたせいで、アニーは江口選手に負けました。

記憶が間違っていたらすみません、まだ見返してないもので。
でもあの17シングルはダーツの難しさ、怖さを今でも教えてくれます。
あのアニーですら緊張状態でシングルを外すんだということ。
あ、インブルって狙えば入るんだ、というのを素で感じられたアニーなのに。
ダーツの酸いも甘いも、アニーに教えてもらったような気がします。

アニーがいなくなってしまった。
スーパースターがいなくなってしまった。
未だに信じられなくて、心の整理もできていません。
さよならとか言えるような感情にもなれないし、動画を見る気にもなれません。
JAPANだけでなく様々なダーツシーンで、また活躍しているところを見たかった。
憎らしいくらい強い、という言葉がこれ程似合う選手はいませんでした。
会ったことも話したこともないのに、何でこんな気持ちになるんでしょうね。
スーパースターはどこに行ってしまったんだろう、まだそんな気持ちです。

久々のブログがこんな内容だなんて悲しいです。

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