PDC World Darts Championship 2019 が終わって

こんばんは、 @hrgr_Kta です。
久々の投稿です、新年あけましておめでとうございます。

毎年この時期はPDCのWorld Darts Championship(WDC)が開催されます。ここ最近はDAZNを一時的に契約して見ることが多くなりました。どの試合もレベルが高いので、1890円もそこまで高くないんじゃないかと思います。違法コンテンツを見るより気持ちは穏やかですし。

浅田斉吾選手の躍進


というわけで、今年のWDCですが、なんと言っても浅田斉吾選手の活躍に注目していました。第1試合は1回戦最強と思われるPDCランカーのポーランド代表クリストフ・ラタスキ選手を相手に、セットカウント0-2から大逆転で3-2という勝利を収めました。日本人が1回戦を突破したのは史上初の快挙ですね。
第2試合はPDCの賞金ランキング10位、ジェームズ・ウェイド選手との対戦でした。フルセットかつフルレグの末に敗れたものの、もはや互角の戦いを演じた浅田選手に熱狂したダーツファンは多いはずです。
スタッツを見るとすごいんですよね。PDCランカーと互角に渡り合っているのがよくわかります。特にウェイド選手とアベレージが変わらないどころか上回っており、ウェイド選手が思わず第2セットを制した直後に浅田選手を威嚇したり、試合後にインタビューで問題発言をしてしまったために、あらゆるファンの反感を買って謝罪をすることになってしまったのは記憶に新しいと思います。浅田選手は今後、もはや日本代表ではなくPDC上位ランカーとして登場してもおかしくないでしょう。

マイケル・スミス選手に注目


他にもたくさんおもしろい試合がありましたが、マイケル・スミス選手の躍進が見ていて印象に残りました。試合中も試合後も相手へのリスペクトを失わない、見ていて気持ちのいい選手です。数年前フィル・テイラー選手を倒して話題になりましたが、今やトップ選手としての風格を見ることができ、残念ながらマイケル・ヴァン・ガーウェンに優勝を譲りましたが、私はこの大会ですっかり彼のファンになりました。
スタッツもさることながら、ヴァン・ガーウェン選手はやはり強かったという印象です。今大会好調と思われたギャリー・アンダーソン選手も破って上位に進出して優勝したのですから、やはり最強王者は別格です。

WDC2019から学ぶこと


見ていて学びが多いのがPDC。ハードだろうとソフトだろうと、ダーツを投げる上で変わることはそんなにありません。むしろ得るものは多いと思います。いくつかあったので取り上げてみようかと思います。

海外の強豪選手も誤作動してる


海外選手はスローに特徴があるというか、日本選手に比べるととても綺麗とは言えない投げ方をする人が多いと思います。それでも入るのですから、何が正しいかと言えば、形が綺麗なことではないということですね。フォームの品評会ではありません。

手がくるっと回ってしまったり、腕が伸びきってしまったり、その割にダーツのコントロールが全然できていなかったり、とにかく「反射」を感じるシーンが多くありました。彼らは反射が出る前にリリースできているから狙ったところに投げているのか、それとも反射も込みでスローして、うまく利用しているのか、どちらなのかなと考えながら見ています。案外反射をも利用してしまってる選手を見かけることが多く、これは自分のフォームをどうするかもう少し考える余地があるのかなと思ったりしました。できれば誤動作はしたくないですけど。

でもやっぱり上位の選手は誤作動が少ない


特に決勝のヴァン・ガーウェン選手とスミス選手に言えるのですが、あれだけ速いテンポでほぼ誤作動がなく、1や5に横ずれすることがほぼ見られないというのは驚異的です。速ければ速いほど手の処理は雑になり、反射も出てしまうなどうまく投げられないことが多いという中、スミス選手は綺麗なフォロースルーまでできあがってしまっていて、もはやこの人は努力家なんだろうけどそれ以前に天才なんだろうなと思わざるを得ません。うらやましい。

真似をする気はなく、むしろ今は真逆のことにトライしているのですが、なぜ彼らはあそこまで誤動作なく投げることができるのか、もう少し研究してみたいと思いました。

ヴァン・ガーウェン選手の腕の伸び


ダーツを左手から1本持って構える際、かつてのヴァン・ガーウェン選手は前に伸ばした状態から肘を屈曲させてセットアップしていました。
しかし、今大会で初めて知ったのですが、ヴァン・ガーウェン選手の腕は伸びていなかったのです。腕は前に出すものの、肘を30度くらい屈曲させた状態からセットアップさせており、これは理にかなっているのではないかと唸りました。

肘を屈曲し続けることで、伸筋促進にならない、もしくはなりにくい状態にしつつ、これまでのルーティンを保つということを実現しており、ヴァン・ガーウェン選手の進化はまだまだ止まらないのだなと感じました。私もこれはちょっと取り入れて実験してみています。そういえばヴァン・ガーウェン選手、グリップも結構変わりましたよね。どう変わったのかちょっとうまく表現できないのですが。

90残りで3本持ちならBullから


相手がテンパイしている状態で、自分が90残りの場合、これまではT20を狙っていました。入ればD15狙いでいいですし、1本目も2本目もトリプルに入らなかったとしたらS20→S20→DBと最後までダブルを狙えるからです。

でもこの大会を通じて、まずDBから狙う選手が多かったのが印象的でした。確かに優勝したヴァン・ガーウェン選手の最後のスローはDB→D20でした。これは理想的ですし、もしSBに外したとしても、T15狙いで入ればD10、入らずS15でも最後はDBを狙えます。D15狙いよりも数字的にはいい(D15を外すと次はない)のではないかと思い、今後はこちらのアレンジに変えようと思った次第です。

ハードダーツはおもしろい


毎年この時期はハードダーツがとてもおもしろい競技として自分の中に残ります。盤面が光らなくても、刺さった際に豪華なエフェクトがなくても、十分に楽しめると思います。私も昨年から少しずつハードダーツを始めましたが、淡々とT20を狙うことがおもしろくて仕方ありません。日本はソフトダーツが主流ですが、いずれハードダーツが主流になると、またちょっともろもろの状況が変わるのではないかなと思います。

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