小野恵太、世界の舞台に立つ - William Hill World Darts Championship 2016, Day Three-
こんばんは、 @hrgr_Kta です。
暮れゆく2015年ですが、みなさんは何を成し遂げたでしょうか。
世界のダーツシーンで一番の盛り上がりを見せるのがこの時期。
そう、PDCのWorld Darts Championshipですね。
そう、PDCのWorld Darts Championshipですね。
正式名称はWilliam Hill World Darts Championshipでしょうか。
PDJを見事勝ち上がった小野恵太選手が、この出場権を獲得しました。
PERFECTで優勝した勢いでそのままPDJも制した小野選手。
その勢いをそのままこの舞台に持っていけるかが見ものです。
小野選手は2日目、12月20日の早朝(日本時間)に出場しました。
Preliminary Round : v Alex Tagarao
まず予選ではフィリピンのAlex Tagarao選手と対戦しました。
のっけから140スタート、滑り出しは上々です。
そのまま100を連発し、あっさり第1レグを勝ち取ります。
その後も調子を落とすことなく、途中アベレージは100を超えた状態で進みます。
アベレージもさることながら、チェックアウト率が素晴らしいです。
ほぼ一発で落とすあたり、見ているお客さんも盛り上がれたのではないでしょうか。
第1セットをストレートで手にした小野選手は、ノリノリで壇上を後にします。
見ていて、自分自身がすごく楽しんでいるなというのが伺えます。
初めての大舞台で、ここまでのパフォーマンスが出せるのが素晴らしいです。
第2セットに入っても調子は落ちません。
第1レグはTagarao選手が落としたものの、その後は高いアベレージで削る小野選手。
ハイオフはなかったものの、第3レグはこの時一番高い86をきっちり落としています。
180は出ていないものの、140や100が多かった小野選手。
Tagarao選手との削りの差が明確だったため、さほど心配することなく見れました。
第4レグも一発で落とし、見事予選を突破しました。
スタッツはこんな感じでした。
Keita Ono | 2 - 0 | Alex Tagarao |
9 | 100+ | 7 |
4 | 140+ | 2 |
0 | 170+ | 1 |
0 | 180 | 1 |
91.79 | Average | 77.4 |
86 | High Finish | 24 |
4 | Breaks of Throw | 1 |
6/8 75% | Checkout % | 1/4 25% |
結果的にアベレージは91.79です、90超えはすごいと思いました。
さらにチェックアウト率75%も十分世界で戦えるレベルなんじゃないでしょうか。
初めての大舞台でこれだけ力を発揮できる小野選手の肝っ玉には恐れいりました。
余談ですが、どなたかがPDCの中継はイケメンだとアップが多いと言っていましたが、
小野選手は本当にアップで抜かれることが多かったように思います。
イケメンでダーツもうまい、これはもはや嫉妬しかないですね。冗談ですが。
First Round : v Phil Taylor
予選を抜けた小野選手、次に戦う本戦一回戦は、神様、フィル・テイラーです。
大舞台で神様と対戦できるなんて超ラッキーですよね。
もっと後で勝ち上がった後に対戦したいという考え方もあるでしょうが。
フィル・テイラー、シュート力はなくてもほいほいT20に入れてきます。
T19にスイッチする際にも無理なく入れてきますね。
小野選手のシュート力がちょっとあり過ぎるのではないかと思うくらいです。
第1セットは第1レグをあっさりフィル・テイラー選手が持って行きます。
小野選手の勢いが若干なくなっていたので、嫌な予感はしていました。
第2レグは2度のチャンスをものにできず、結果的にフィル・テイラー選手が落とします。
第3レグは削りの良かった小野選手が巡ってきたチャンスをしっかり落としました。
フィル・テイラーから1レグもぎ取るだけでもすごいと思います。
ここから挽回、といきたいところでしたが、残念ながら第4レグは持って行かれました。
第1セットを落とした小野選手は第2セットもそのまま決め手を欠いてしまいます。
力みがあったのか、第2レグではT20を狙ったダーツがBullの横に刺さっていました。
とはいえ、失投はこれ一つだったように思います。
一方でフィル・テイラー選手はひょうひょうと100や140を連発していきます。
それ以上にチェックアウトを一発で、というあたりに思わず唸ってしまいました。
第2セットはストレートでフィル・テイラー選手、小野選手は苦笑いです。
このまま終わってほしくない小野選手が挑む第3セット。
しかしそこでもフィル・テイラー選手の圧巻のパフォーマンスが見られます。
先攻の小野選手がいい削りで先にテンパイをします。
しかしながら108を落とすことができなかった小野選手。
そこで神様、167をしっかりT20、T19、D.Bで落としてしまいます。
D.Bなんてほぼど真ん中でした、素晴らしい。小野選手も思わず拍手します。
そういえば、第1レグのこと。
小野選手が303を何で19から行ったか、わからない人はアレンジを勉強し直しですね。
こういうのを見てると勉強になります。
第2レグもフィル・テイラー選手の180で盛り上がり、そのままあっさりと。
小野選手が180で返せるか、というあたりで再盛り上がりしたんですが、140で残念。
このあたりから100と140が連発されたような気がします。
崖っぷちの第3レグ、小野選手の懸命の削りも及びませんでした。
フィル・テイラー選手に121が回ってきます。
そこを神様、ノーミスでT20、T11、D14とまたしてもハイオフです。
小野選手のPDCはここで終わりました。
スタッツはこんな感じです。
Phil Taylor | 3 - 0 | Keita Ono |
12 | 100+ | 9 |
11 | 140+ | 5 |
0 | 170+ | 0 |
1 | 180 | 0 |
98.39 | Average | 83.49 |
167 | High Finish | 40 |
4 | Breaks of Throw | 0 |
9/15 60% | Checkout % | 1/7 14.29 |
アベレージが一気に83まで減ってしまいました。
それ以上にチェックアウト率が15%を切ってしまっています。
167を落とせなくても、40をしっかり上がれるかの方が大事なんですよね。
しかし何でしょうこの清々しさ。
小野選手のパフォーマンスの高さ、試合や相手への姿勢、どれも気持ちよかったです。
フィル・テイラー選手とは0-3でしたが、そう思えないくらい見応えがありました。
日本のダーツのレベルがきちんと上がっている、それなりに世界と戦える。
そんな思いにさせてくれた小野選手に感謝です。
ハードダーツおもしろいですね、やっぱりダーツはハードなんでしょうね。
年末年始、まだまだこのWorld Darts Championshipは続きます。
著作権的にはモゴモゴしますが、YouTubeで動画が上がることが多いです。
みなさまの方法で、このお祭りを見てみてはいかがでしょうか?