新型コロナウィルスによって変わるダーツ業界
こんばんは、 @hrgr_Kta です。
久々にBloggerへログインしたら、「新しいBloggerを試す?」と聞かれましたので、Googleはまだ見放していなかった、と安堵しました。
新型コロナウィルスによるCOVID-19が世界中に蔓延し、感染者を増やすまいと各国がロックダウンを発令したり共生を試みたりして大混乱の真っ只中です。日本でも緊急事態宣言が4月8日から発せられて以来、日本のダーツ業界も現在進行系で大きく影響を受けています。
ダーツバーやいわゆる投げ場、そしてネットカフェなどの店舗は大変苦しい状況に立たされていると思います。外に出る人たちが減ったことで大手だけでなく多くの店舗が自ら営業を休止する状況になっています。体力のないダーツバーや投げ場は緊急事態宣言が解除される前に力尽きてしまうかもしれません。
プロの団体も自粛を余儀なくされています。PERFECTもJAPANも今期のツアーを再開することができていません。そもそもダーツのプロ選手として賞金だけで食べていける人は日本に一握りしかいないのであまり関係ないのかもしれませんが、それでもその収入を当てにしていた人には手痛い状況になっています。世界に目を向けてもダーツライブ系のソフトダーツプロツアーであるTHE WORLDは2020年度の全戦中止がすでに決定されています。
そんな中、ハードダーツに目を向けると、イギリスの世界最大のダーツプロツアーであるPDCは、ホームツアーと銘打って名だたるプロ選手たちが家投げで競い合っており、他の団体とは一味違うところを見せています。
アマチュアもプロも全体的に沈んでいる状況で、グッズ販売も引きずられるように数字が落ち込んでいるのではないでしょうか。家投げで楽しんでいる人たちによる特需もあるかもしれませんが、結局はプレイヤーの総数が減っているのでその需要もすぐになくなります。メーカーにしろ小売店にしろ、苦境に立たされていることに変わりはないと思います。
ダーツライブはダーツライブ200sを4年くらい放置していましたが、ついに家投げ用のために通信対戦アプリ「ダーツライブホーム」をベータリリースすることを発表しました。
世界で対戦するためのダーツボードは、大手ではグランダーツのGRAN BOARDだったりターゲットのNEXUSがありますが、日本人に最も馴染み深いダーツライブがこのアプリを出したことはとても大きいのではないかと思います。
また、ハードダーツでは有名なスコア計算ソフト「n01」のオンライン版が新たにWebカメラ機能を追加しました。すごい。これによって有名選手が続々とハードダーツをしているようです。ほんとすごい。
イギリスのNESTA(国立科学・技術・芸術基金)が「平常に戻る」ことはないという提言を出しました。以下はその冒頭の引用です。
ダーツに置き換えるとどうでしょう。ダーツプレイヤーたちは以前のようにダーツバーに行く日が来るのでしょうか。
おそらく一定数のプレイヤーは以前のようには行かないのかもしれません。
COVID-19を恐れて家で投げることに慣れた人たちは、改めてダーツバーや投げ場と家投げの違いを比べます。もはやオンライン対戦までも家で完結できるようになった今、わざわざ外に出て一人で投げる意味はあるのでしょうか。
ダーツバーのような人と関わるために行く場所は、以前と変わらないでしょう。しかし投げ場やネットカフェなどおひとり様がよくいる場所は以前より閑散とするのかもしれません。
ソフトもハードも環境が整いつつある今、ダーツシーンは大きく変わろうとしています。たぶん。
プロツアーやメーカーなどの運営側は、遠ざかってしまったファンやダーツプレイヤーを取り戻すことができるのか、考えていかなければなりません。日本のプロツアーはPDCのようにファンをつなぎとめることができる方策を打ち出せるのかに注目しています。名実ともに日本のトップである浅田斉吾選手は自らYouTubeで「The Ninjaチャンネル」を立ち上げて、技術論や練習方法を語ってくれています。選手に頼ることなく運営側がムーブメントを作り選手がそれに乗る、というのが本当はいいのかもしれませんが。
業界全体のマネタイズがどれもうまくいってないためになかなか広がりきらないダーツ業界の裾野ですが、COVID-19によってまた新たに方向性を模索しなければならなくなりました。ただ、これはどの業界も同じであり、さらに言えばダーツはワンルームでも工夫すれば投げるスペースは作れてしまうので、実は他のスポーツよりも優位に立っているのかもしれません。どのように集客するのか、オンライン戦略に振り切ってしまうのか、思い切った舵取りが必要です。
久々にBloggerへログインしたら、「新しいBloggerを試す?」と聞かれましたので、Googleはまだ見放していなかった、と安堵しました。
新型コロナウィルスによるCOVID-19が世界中に蔓延し、感染者を増やすまいと各国がロックダウンを発令したり共生を試みたりして大混乱の真っ只中です。日本でも緊急事態宣言が4月8日から発せられて以来、日本のダーツ業界も現在進行系で大きく影響を受けています。
ダーツに関わる人達への影響
ダーツをちょっと楽しみたい人も、それなりに投げたい人も、みんな店舗に行けなくなりました。ちょっと楽しみたい人たちはしばらくダーツに触ることはありません。それなりに投げている人の何割かは家にボードを持っていたりするので家投げを楽しんでると思いますが、残りの家にボードを持っていない人たちは、投げたくても投げられません。きっとこれを機会にダーツボードをAmazonや楽天で買っていたりするのかもしれません。ダーツバーやいわゆる投げ場、そしてネットカフェなどの店舗は大変苦しい状況に立たされていると思います。外に出る人たちが減ったことで大手だけでなく多くの店舗が自ら営業を休止する状況になっています。体力のないダーツバーや投げ場は緊急事態宣言が解除される前に力尽きてしまうかもしれません。
プロの団体も自粛を余儀なくされています。PERFECTもJAPANも今期のツアーを再開することができていません。そもそもダーツのプロ選手として賞金だけで食べていける人は日本に一握りしかいないのであまり関係ないのかもしれませんが、それでもその収入を当てにしていた人には手痛い状況になっています。世界に目を向けてもダーツライブ系のソフトダーツプロツアーであるTHE WORLDは2020年度の全戦中止がすでに決定されています。
そんな中、ハードダーツに目を向けると、イギリスの世界最大のダーツプロツアーであるPDCは、ホームツアーと銘打って名だたるプロ選手たちが家投げで競い合っており、他の団体とは一味違うところを見せています。
アマチュアもプロも全体的に沈んでいる状況で、グッズ販売も引きずられるように数字が落ち込んでいるのではないでしょうか。家投げで楽しんでいる人たちによる特需もあるかもしれませんが、結局はプレイヤーの総数が減っているのでその需要もすぐになくなります。メーカーにしろ小売店にしろ、苦境に立たされていることに変わりはないと思います。
ダーツライブはダーツライブ200sを4年くらい放置していましたが、ついに家投げ用のために通信対戦アプリ「ダーツライブホーム」をベータリリースすることを発表しました。
世界で対戦するためのダーツボードは、大手ではグランダーツのGRAN BOARDだったりターゲットのNEXUSがありますが、日本人に最も馴染み深いダーツライブがこのアプリを出したことはとても大きいのではないかと思います。
また、ハードダーツでは有名なスコア計算ソフト「n01」のオンライン版が新たにWebカメラ機能を追加しました。すごい。これによって有名選手が続々とハードダーツをしているようです。ほんとすごい。
アフターコロナのダーツ業界
おそらく蔓延前のようには戻らないと思います。イギリスのNESTA(国立科学・技術・芸術基金)が「平常に戻る」ことはないという提言を出しました。以下はその冒頭の引用です。
COVID-19は決定的に世界の様々な仕組みを変えてしまった、人々はこの状況に適応するだろう、または適応しなければならないという内容です。パンデミックは世界を永久に、そして根本から変えるだろう。例えば、各国が今後数か月でCOVID-19の蔓延を抑制できたとしても、政治的、経済的、社会的、技術的、法的、環境的な影響が何十年も続くことになるだろう。この記事では、世界がどのように変化するかについて、様々な見方(しばしば反対の見方)を要約し、総合的にまとめている。明らかに、これらは空論である。未来がどのようなものになるか誰にも分からない。しかし、危機は必ず深く予期しない変化を促し、パンデミック前の正常な状態に戻ることを期待している人々は、以前のシステム、構造、規範、仕事の多くが消滅しており、戻る事はないと知って愕然とするかも知れない。そのため、適応能力とイノベーションはこれまで以上に重要になってくる。数か月でビジネスが通常どおり再開することを期待する経営陣にとっては「万が一に備える」という誘惑に駆られるかも知れないが、多くの経営陣は、市場が消滅し、パートナーやサプライチェーンが変化し、利害関係者の優先順位が根本的に異なっていることに気付くだろう。
ダーツに置き換えるとどうでしょう。ダーツプレイヤーたちは以前のようにダーツバーに行く日が来るのでしょうか。
おそらく一定数のプレイヤーは以前のようには行かないのかもしれません。
COVID-19を恐れて家で投げることに慣れた人たちは、改めてダーツバーや投げ場と家投げの違いを比べます。もはやオンライン対戦までも家で完結できるようになった今、わざわざ外に出て一人で投げる意味はあるのでしょうか。
ダーツバーのような人と関わるために行く場所は、以前と変わらないでしょう。しかし投げ場やネットカフェなどおひとり様がよくいる場所は以前より閑散とするのかもしれません。
ソフトもハードも環境が整いつつある今、ダーツシーンは大きく変わろうとしています。たぶん。
プロツアーやメーカーなどの運営側は、遠ざかってしまったファンやダーツプレイヤーを取り戻すことができるのか、考えていかなければなりません。日本のプロツアーはPDCのようにファンをつなぎとめることができる方策を打ち出せるのかに注目しています。名実ともに日本のトップである浅田斉吾選手は自らYouTubeで「The Ninjaチャンネル」を立ち上げて、技術論や練習方法を語ってくれています。選手に頼ることなく運営側がムーブメントを作り選手がそれに乗る、というのが本当はいいのかもしれませんが。
業界全体のマネタイズがどれもうまくいってないためになかなか広がりきらないダーツ業界の裾野ですが、COVID-19によってまた新たに方向性を模索しなければならなくなりました。ただ、これはどの業界も同じであり、さらに言えばダーツはワンルームでも工夫すれば投げるスペースは作れてしまうので、実は他のスポーツよりも優位に立っているのかもしれません。どのように集客するのか、オンライン戦略に振り切ってしまうのか、思い切った舵取りが必要です。