ダブルアウトとマスターアウトの違いに思いを馳せる - JAPAN 2014 STAGE 8 福岡 -

こんばんは、@hrgr_Ktaです。
連日のように次男が5時起きで僕の頭を叩いてきます、眠いです。

8月2日と3日の2日間で、JAPANの福岡戦がありました。
初日はほぼ見ることができず、2日目は朝から入れ替え戦だったので見れました。

この2日間という設定の是非について、選手会から何か異論が出たりしないのでしょうか。
選手にとってはかなり負荷のかかる日程のような気がするのですが。
ただ、見ている側にとって、試合を夜遅くまで見ずに済むのは嬉しかったりします。

今回の1位から4位は上位常連という選手は一人もいませんでした。
優勝した井上選手は前回もファイナリストだったり、阿久津選手も上位に食い込む
実力の持ち主であったり、それぞれの力は折り紙つきだとは思います。

ただ、それでもランキング上位にいる選手が一人もいないんですよね。
JAPANの層の厚さなのか、他の選手達がたまたま調子が悪かっただけなのか。
ちょっと珍しい不思議な感じはしました。

とはいえそれでダーツがつまらなくなるわけでもなく、今回上位に名を連ねた人たちの
ダーツはとても見ていて清々しいものでした。
井上選手の大きな体躯から繰り出すダーツは出力が安定していればとても滑らかに
飛んでいくので見ていて気持ちが良かったです。
何しろフォームに無理がなく、トップを作りきれなくて体が伸び上がることはあれど、
ほぼその体の大きさを活かしてダーツに力を乗せるので安心感がありますね。
決勝の試合は見ている側としては大変満足の行く内容でした。

さて、タイトルに書いたことは、全然これらとは違う場所での話です。
パク選手と鈴木選手の入れ替え戦における、701でのことでした。
パク選手が2本投げて189としたとき、次に投げた場所を見てしみじみしたのです。

通常、ダブルアウトであれば最低でも170残しにするためT19を狙います。
T19に入れば132、S19に入れば170。いずれもテンパイです。

しかしこの時パク選手が投じたのはT18を目指したものでした。
結果的にT4に入ってテンパイにはなりませんでしたが、S18に入れば171です。
171もマスターアウトの観点ではテンパイですが、見慣れないアレンジでした。

ただ、冷静に考えるとこれはとても正しい選択だと思います。
170を残した場合、T20、T20、D.B.しか上がり方はありません。
しかし171を残した場合、T20、T20、T17かT19ベッドなどで上がれます。
つまり、マスターアウトである以上、D.B.よりも広いエリアとなるトリプルを使い、
上がることが可能だときちんと理解していると、非常に有利になるんですね。

ちょっとなんで19じゃないの、と一瞬でも思った自分が恥ずかしいです。
アレンジはとても大事ですね。とっても大事です。

自分のようにスキルのない人間は、せめて頭をフルに使って相手よりよい状況で
戦い抜きたいと思っています。
そのために必要なことをこのJAPANで学ぶことができてよかったです。

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